内閣府の発表によると、9月7日までの新型コロナワクチンの総接種回数は、1億3千万回を超えています。

 うち、1回目の接種を終えた方は全人口の60%、2回目の接種を終えた方は48.3%です。

 なかでも、65歳以上の高齢者の接種率は、1回目が89.3%、2回目が87.4%と、かなり高い接種率となっています。さらに、低年齢層へのワクチン接種も進んでいるようです。

 厚生労働省では、現在ファイザー社のワクチン及びモデルナ社のワクチンの接種対象を、接種する日に満12歳以上としています。接種の対象者は、現時点の科学的知見に基づいて決められており、日本においても、今後、接種の対象年齢が広がる可能性があります。

 「感染症・予防接種ナビ」にも、小学6年生で12歳のお子さんが接種した経験談が、親御さんから寄せられました。そのほか、モデルナ・アームとみられる症状が出た方などの経験談をご紹介します。

東京都 Keeさん(12歳)接種したワクチン:モデルナ社

 小6の息子が2日前に一回目のモデルナ製ワクチンを接種しました。区のファイザーの予約が取れず、親の私たちと異なるワクチンで不安がありましたが、2学期明けての状況も不安でしたので…

 副反応は翌日にうっすら赤くなっただけで、発熱もありませんでした。腕は痛いと言っていましたが、筋肉に針を刺してますからね。2日経った今朝は全く痛くないそうです。2回目の副反応が不安ですが…

千葉県 ラストコップさん(39歳)接種したワクチン:モデルナ社

 モデルナワクチン1回目、2回目接種後の体験

 1回目のワクチン接種後は、当日夕方から打った左腕が筋肉痛で、腕が肩以上に上がらない。

 5日後、打った箇所周辺が赤く腫れ、いわゆる「モデルナ・アーム」になり痒みが発生し、保冷剤で冷やして3日ぐらいで赤みは治る。しかし、モデルナ・アームになった箇所は、押すと痛む。

 2回目のワクチン接種後は、当日夕方から打った左腕が筋肉痛。これは、1回目と同じ症状。熱36.3度。深夜、偏頭痛?!という感じの頭痛発生、熱37.2度。翌朝、熱37.5度。食欲あり、解熱剤を飲む。昼前、熱37.2度。食欲あり、食べたら下痢。夜、熱37.0度。食欲あり、食べたら下痢。ここから、固形物を食べると下痢という症状が始まり、微熱36.8度、36.9度を行ったり来たりする。

 ネットで「モデルナ副反応」で検索しても、下痢の症状は、出てこない。下痢は、ファイザーの副反応らしい。2回目のワクチンを接種して、4日目の夜からやっと普通の体調に戻った。

 色々と、副反応の報道がありますが、打てば一つの安心材料になると感じた。

広島県 yさん(47歳)接種したワクチン:ファイザー社

 ファイザー製ワクチンの体験談です。

 1回目は腕の痛み(打撲の様な痛み)のみでした。2回目は接種後15時間後〜36時間後の間で発熱。最高で37.6℃ではありましたが、熱の高さの割に体の痛みと頭痛が辛かったです。解熱後も頭痛だけ36時間続きました。市販の痛み止めは効かず、スポーツ用氷嚢で紛らわせました。

 可能なら休み前の接種、氷を作っておくことと、家族用にインスタント食を用意すると良いと思います。みなさんの体験を読むことで不安なく過ごすことができたので、同じく投稿いたします。

ワクチン接種が進んだことによる医療現場での変化は?

 ワクチン接種が進んでいることは、医療の現場において、なにか変化はあるのでしょうか。

 新型コロナウイルス感染症患者の診察にあたる、大阪府済生会中津病院の安井良則医師に話を伺いました。

 「重症化して入院になる患者は、ワクチン未接種の方が多い印象です。2回接種が済んでいる方は、基礎疾患のある方や妊婦であっても、軽症ですぐ回復して退院されています。」と、ワクチンを2回接種している方に、発症予防効果や、重症化を防ぐ一定の効果があらわれているとしています。

 ワクチン接種は個人の意思に基づき判断されるもので、強制されるものではありません。ワクチンを接種することによる発症予防効果や重症化を防ぐ効果、副反応のリスクを考えて判断していただきたいと思います。

<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。
◇感染症予防接種ナビでは、新型コロナウイルスに感染した方や新型コロナワクチンを接種した方からの経験談を募集しています。

引用:首相官邸「新型コロナワクチンについて」
厚生労働省「新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

文:感染症ニュース取材班