水ぼうそうは水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。

 感染力は極めて強く、空気感染、飛沫感染、接触感染によって広がり、潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹が現れる前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱(水ぶくれ)、膿疱(粘度のある液体が含まれる水ぶくれ)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。

 「感染症・予防接種ナビ」にも多くの方から、水ぼうそうに感染した経験談が寄せられています。主な症状は発疹ですが、気づかないうちに広範囲に広がることもあるようです。

経験談@ 北海道 りくママさん(発症者の年齢:6歳)

 予防接種は1回だけしていました。最初はお腹に1個、耳に1個の発疹で気づきませんでした。翌日、入浴前に身体を見たら、発疹がお腹や手足、額や耳のうしろの髪の毛の生え際に増えていて、更に水疱になった発疹、水疱が潰れた発疹を発見しました。

 3〜4日目にかけて発疹が増えていたと思います。発疹に薬を塗るとき、痛がることもありましたが、あまり痒がることなく過ごしていました。また、3日目に37℃前半の微熱がありましたが、高熱にはならず、すぐに解熱しました。

 5〜6日目から、水疱の発疹、水疱が潰れた発疹、かさぶたになりかけている発疹…と混在していました。

 7日目になっても新たに小さな発疹が指の間に出来ていました。

経験談A 東京都 慶さん(発症者の年齢:9歳)

 ワクチンは2回接種済みでしたが、小学校で何人か水ぼうそうの子がいると聞いていたある日、お風呂上がりに痒いと言われ見てみたら、お腹と背中に数個の発疹を確認しました。

 翌日は太ももにも発疹が出ていて、小児科で水ぼうそうと診断されましたが、発疹が全身に広がることもなく、お腹と背中と太股くらいで、熱もなく食欲もあり元気だったため、薬も出ず無治療でOKとなりました。

 お風呂や布団で温まるとかゆそうでしたが、それ以外ではかゆがることもなく、赤みだけで消えるものもあり、かさぶたになったらという判断に迷いました。

 最初は「予防接種していたのになんで!」と思いましたが、とっても軽症だったので予防接種のおかげでした。やっぱり予防接種は大切ですね。

経験談B 愛知県 ぷんぴさん(発症者の年齢:12歳)

 学校から帰宅後、頭痛を訴える。普段から偏頭痛持ちなので様子をみることに。翌朝になってもまだ頭痛を訴える。処方されている頭痛薬を飲ませ、熱を測るも36.8℃だったため、登校させる。帰宅後、習い事に行くも、元気はあるのにまだ頭痛が続くとの事で夕食後、頭痛薬を飲ませる。この週は気温が30℃前後だったので、疲れと軽い熱中症かもしれないと思った。

 入浴後、寒気がすると言って熱を測ると38.4℃。入浴時にお腹に発疹がある事を確認するも、あせもだと思っていた。

 翌朝の体温は39.6℃。かかりつけの小児科の発熱外来に電話。発疹も身体中に広がっている事を伝え、指定された時間に受診。コロナでも発疹が出るらしくPCR検査を受け陰性。軟膏と抗生物質の薬を貰って帰宅。熱はこの日以降下がり、平熱になるも、身体の発疹は頭皮や舌はもちろん、太ももより上の広範囲に広がる。膝より下は数個程度。それから2日置きに受診し、経過観察した。

 当時は予防接種が任意で、1回接種推奨だったので済ませていましたが、医師からも「思ったより発疹出たね」と言われました。まさか中1で水ぼうそうにかかると思わず驚きました。

水ぼうそうはワクチンで予防することができます

 水痘にはワクチンがあり、日本でも平成26年(2014年)から水痘ワクチンが定期接種となりました。

 水痘ワクチンの定期接種は、生後12か月から生後36か月の方(1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までの方)を対象としています。

 2回の接種を行うこととなっており、1回目の接種は標準的には生後12か月から生後15か月までの間に行います。2回目の接種は、1回目の接種から3か月以上経過してから行いますが、標準的には、1回目接種後6か月から12か月まで経過した時期に行うこととなっています。

 1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。

<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。

感染症・予防接種ナビでは、みなさまからの感染症経験談を募集しています
引用:厚生労働省「水痘Q&A」
文:感染症ニュース取材班