RSウイルスの流行状況<br />(2004年〜2021年第25週) RSウイルスの流行状況
(2004年〜2021年第25週)
 RSウイルスの感染拡大に警戒してください。2021年第25週(6/21〜6/27)の患者報告数は、2004年からの調査開始以来最多となっています。

 RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスに感染することによって発生する呼吸器感染症です。感染すると、発熱や鼻汁などの症状が数日続いた後、咳などの下気道症状が現れることがあります。

 感染力が強く、免疫がない乳幼児にとっては、新型コロナウイルスよりも感染した時の症状が重い場合もあり、警戒すべき感染症です。新型コロナウイルスと同様、飛沫感染と接触感染を防ぐことが重要です。

 国立感染症研究所のIDWR速報データによると、定点医療機関の小児科から報告される患者数は増加が続いています。

 2021年第23週(6/7〜6/13)は定点把握疾患、報告数が8240人(2.62)
 2021年第24週(6/14〜6/20)は定点把握疾患、報告数が9641人(3.05)
 2021年第25週(6/21〜6/27)は定点把握疾患、報告数が12209人(3.87)

 地域別にみると、1定点医療機関当たりの患者報告数が最も多いのは福井県(12.96)で、次いで三重県(11.88)、山口県(10.98)、和歌山県(10.23)です。また、岐阜県、愛知県、静岡県の東海地方も依然高い水準で推移しています。

 しばらくは流行が継続すると思われます。まだ流行がみられない地域も含めて、今後の患者発生動向に注視してください。

三重県の病院では

 国立病院機構三重病院によると、感染者数が急激に増加した6月下旬から、RSウイルス感染症が重症化したことで、およそ20人の入院を受け入れ続けている状態が続いています。

 担当する小児科病棟の看護師長は、「例年、2歳未満の子どもの入院が多いが、今年は5歳くらいの子が入院することもある」として注意を呼び掛けています。

感染症予防接種ナビでは、みなさまからRSウイルス感染症の経験談を募集しています。

取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員・安井良則氏
   国立病院機構 三重病院