RSウイルスの流行状況<br />(2018年〜2021年第23週) RSウイルスの流行状況
(2018年〜2021年第23週)
 RSウイルス感染症の患者報告数の増加が続いています。

 国立感染症研究所によると、2021年第23週(6/7〜6/13)の定点当たりの患者報告数の伸びは、全国的にやや衰えましたが、まだ油断はできない状況です。

 地域別にみると、大阪府や奈良県などでは、前週(5/31〜6/6)から減少傾向をみせています。

 一方で、岐阜県や静岡県など中部地方では、依然として患者報告数が多く、感染拡大が続いています。

 また、東京都や神奈川県を中心に関東地方でも患者報告数が増加し始めています。

 今後、首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)で拡がると、本格的な流行となることが予測されるため、今後の患者発生動向に注意が必要です。

 RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスに感染することによって発生する呼吸器感染症です。

 感染すると、発熱や鼻汁などの症状が数日続いた後、咳などの下気道症状が現れることがあります。

 咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着しているおもちゃやコップなどを触ったり舐めたりすることで感染します。

 お子さんの手指衛生はもちろんのこと、周りの大人はマスクを着用してお子さんに接してください。

 通常であれば、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の小児が初感染を受けるとされています。

 しかし、2020年は流行がみられなかったため、まだ免疫を持っていないお子さんも多いと思われます。

 例年と違い、特に4歳までのお子さんをお持ちのご家庭では注意が必要です。

 ご家族は、幼稚園や保育所などで流行していないか気をつけながら、お子さんの体調を観察してあげましょう。

感染症予防接種ナビでは、みなさまからRSウイルス感染症の経験談を募集しています。

取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長・国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員・安井良則氏