RSウイルスの流行状況<br />(2018年〜2021年第22週) RSウイルスの流行状況
(2018年〜2021年第22週)
 RSウイルス感染症の感染拡大が止まりません。

 RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスに感染することによって発生する呼吸器感染症です。年齢を問わず、生涯にわたり感染を繰り返し、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の小児がRSウイルスの初感染を受けるとされています。

 国立感染症研究所によると、2021年第22週(5/31〜6/6)の定点当たりの患者報告数が最も多い地域は山口県で、次いで福井県、石川県と、いずれも高い水準です。また、岐阜県、静岡県など中部地方や東京都、神奈川県など関東地方も前週より増加がみられ、今後の患者発生動向に注意が必要です。

 RSウイルスに感染すると、発熱や鼻汁などの症状が数日続いた後、咳などの下気道症状が現れることがあります。初めて感染し発症した場合は重くなりやすいといわれており、特に乳児期早期(生後数週間〜数か月間)に初めて感染した場合は、細気管支炎、肺炎などといった重篤な症状を引き起こすことがあります。

 RSウイルスは感染力が強く、免疫がない乳幼児は警戒すべき感染症です。咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着しているおもちゃやコップなどを触ったり舐めたりすることで感染します。お子さんの手指衛生はもちろんのこと、ご家族など周りの大人は、マスク着用を徹底するなど、ウイルスからお子さんを守りましょう。

 例年であれば流行していない時期に患者報告数が急増しており、本格的な流行をみせています。

 これまでは西日本を中心に流行していましたが、北陸・中部・関東地方等に患者報告数の増加がみられることから、東日本へ感染が拡がることが懸念されます。特に東京都や神奈川県など人口の多い都市で拡がれば、患者数が増えることは避けられません。患者発生動向に注意しながら、感染対策を続けましょう。

感染症予防接種ナビでは、みなさまからRSウイルス感染症の経験談を募集しています。

文:感染症ニュース取材班