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5月に「感染症・予防接種ナビ」へ寄せられた感染症経験談の中から、特に多く寄せられた感染症をご紹介します。今回は「新型コロナウイルス感染症」です。いずれも感染経路(推測)が不明な方です。日頃から気をつけていても感染してしまう恐ろしい病気です。症状が悪化したらと不安を抱えながら療養生活を送っていた様子がみられます。
6月に入り、一部地域を除き感染者数が全国的に減ってきてはいるものの油断はできません。他人事とは思わずに、感染を防ぐ対策(密を避ける、マスクを着用するなど)を続けることが大切です。
東京都 エアロレザーさん 51歳 感染経路(推測):不明
私の場合、肺や気管支がもともと弱かったので、症状が出たら重症化していたと思います。調べれば調べるほど、人によって症状の出方が様々で、まだ未知の部分の多い、恐ろしい病気だと感じました。【経験談】
発症初日 背中の激しい痛みと倦怠感が出た。風邪をひいたときに出る節々の痛みを激しくしたような痛みだったが、発熱も咳もなく、この時点ではコロナを疑っていなかった。
2日目 背中の痛みが無くならない。熱はなかったが、大事をとって早めに仕事を切り上げる。帰宅後熱が上がり37.9℃を記録。悪寒もあった。
3日目 仕事を休み、PCR検査を受ける。この日の午後にはもう熱は下がっていた。背中の痛みは続く。
4日目 コロナ陽性の判定。自宅療養開始。家族もPCR検査を受ける。妻は陽性、子供は陰性。
5日目~7日目 熱はないが、背中の痛みが続く。妻は味覚、嗅覚に異常が現れる。
8日目 この頃から徐々に背中の痛みが緩和される。
10日間の健康観察期間が終わり、保健所の判断で自宅療養は終了。
兵庫県 ポテコさん 41歳 感染経路(推測):不明
徹底して自粛生活をしていて、日用品の買い物しか外に出ていませんでした。もちろんその際にもアルコール消毒液を持ち歩き、どこかに触れたらすぐに消毒。これ以上ないほど感染対策をしていたつもりでした。【経験談】
発症初日 頭痛と悪寒。熱っぽさも感じたが平熱。葛根湯を飲んで早めに就寝した。
2日目 頭痛が酷くなり微熱が続く。咳も出始め、「もしかしたらコロナでは?」と疑い始める。即家族から離れて自分を隔離した。夜には熱が上がり38度を超えた。
3日目 発熱外来を受診。PCR検査を受ける。この日から夜間の発汗が異常なほど多い。異様に喉がかわく。アセトアミノフェンで頭痛は少し改善。
4日目 陽性との連絡。「いつ?どこで?」考えても考えても分からない。各所に必要な連絡を入れているうちに体調は落ち着いてきたが、逆に精神的な辛さに襲われ、血圧が上がっているのを感じた。
5日目 保健所からの連絡。親身になって話して下さり安心した。
6日目~11日目 療養施設で過ごす。この間発熱もなく、咳と鼻詰まり、味覚臭覚障害が残るも無事療養期間を終えた。
普段から頭痛持ちではありますが、いつもの頭痛とは違う痛み方でした。微熱のわりに起き上がるのも辛いほどの頭痛でした。冷えピタやアセトアミノフェンを多めに常備しておくべきだったと思います。
会食せず、集わず、三密を避け、うがい・手洗い・換気消毒もし、これ以上どうすれば防げたのか答えは出ませんが、一瞬の隙をつかれたようで恐ろしいほどの感染力だと感じました。
軽症者が突然急変し、自宅で亡くなるニュースを毎日のように目にし、「もしかしたら自分も」と、とても怖かったです。療養施設に入所してからは、毎日何度も救急車が出入りしている音が聞こえて不安になりましたが、看護師さんや職員さんの支えはとても心強かったです。人ごとと思わず、備えておいていただきたいと思います。
<おことわり>ご紹介する経験談は、あくまでも投稿者個人の症状や意見です。
感染症・予防接種ナビでは、みなさまからの感染症経験談を募集しています
文:感染症ニュース取材班
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文:感染症ニュース取材班