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 RSウイルス感染症が季節外れの流行をみせています。

北陸地方でも増加傾向 人流とともに拡大する恐れも

 例年では、秋から冬にかけて流行しますが、現在、九州を中心に各地で感染者が増加しています。国立感染症研究所の発表によると、先週(3/29~4/4)に比べ、今週(4/5~4/11)は、富山や石川など北陸地方でも感染者の増加がみられます。新型コロナウイルスと同様、人の動きによって感染が拡大することから、今後の感染者数の推移に注意してください。

コロナと似た症状で見分けがつかないケースも

 RSウイルスに感染すると、発熱や鼻水などが数日続き、重い場合には咳がひどくなったり呼吸が苦しくなることがあります。このような症状は、新型コロナウイルス感染症と似ているため、見分けがつかず即時の診断が難しいケースもあります。

 大阪など新型コロナウイルスの流行地域では、小さなお子さんに呼吸器症状や発熱がみられる場合は、かかりつけ医に相談したほうがよいと思います。

コロナと同様に手洗いやマスクの徹底を

 RSウイルス感染症の感染経路は新型コロナウイルス感染症と同様、飛沫感染や接触感染です。ワクチンはまだ実用化されていないため、手洗い、うがい、咳エチケット(マスクの着用)を徹底し、予防しましょう。

感染症予防接種ナビでは、みなさまからRSウイルス感染症の経験談を募集しています。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏