感染症・予防接種ナビで紹介している感染症について、本サイトの監修・取材協力をお願いしている大阪府済生会中津病院の安井良則医師に解説していただきました。今回は「大人の伝染性紅斑(りんご病)」についてです。

大人のりんご病は膠原病と間違うことも!?

 以下、当サイトの「感染症経験談」に寄せられたお悩みです。

 Q.りんご病の採血検査で診断確定しました。今1年過ぎましたが、今でも風邪を引くと関節筋肉痛が強くなり、家事も出来なくなるほどの倦怠感もみられます。皆様何年かかって治りましたか?1年以上経過してますが、治らないこともあるのでしょうか?(23歳・熊本県:さーさん さん)

 A.(安井先生)りんご病は、子どもがかかることが多いですが、免疫をつけないまま大人になってかかる人もいます。
大人がかかった場合の主な症状は関節痛で、重度の場合は足が痛くて歩けない人も少なくありません。回復には個人差があり、1週間程度で収まる人もいれば、長い人では数年かかる人もいます。
また、症状が似ていることから膠原病と間違われるケースもあります。投稿者さんのように、1年以上経っても関節痛や筋肉痛の症状に悩まされているようであれば、まずは内科のかかりつけ医に相談されるとよいでしょう。

妊婦は特に注意

 特に妊娠中の女性がりんご病にかかると、流産や死産の恐れがあります。また、溶血性貧血等の持病を持った妊婦は貧血を引き起こすことがあり、注意が必要です。子どもの頃にかかっていない女性は、ウイルスへの抗体があるか検査することができます。心配な人は医療機関へ相談することをお勧めします。

伝染性紅斑(りんご病)とは

 4〜5歳を中心に幼児、学童に好発する感染症で、単鎖DNAウイルスであるヒトパルボウイルスB19が病原体です。典型例では両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」と呼ばれることがありますが、実際には典型的な症状ではない例や症状が現れないケースもあり、様々な症状があることが明らかになっています。

感染症予防接種ナビでは、伝染性紅斑(りんご病)の経験談を募集しています。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏