2月4日は"風しんの日"です。

 風しんは感染力が強い感染症ですが、ワクチンで予防することができます。子どもだけでなく大人でも感染するため、みんなで一緒に風しん対策をしていくことが大切です。

風しんゼロプロジェクト

 『“風しんゼロ"プロジェクト』とは、 公益社団法人 日本産婦人科医会が中心となり、 厚生労働省をはじめ、 行政、各種団体等の理解、支援のもと、 立ち上げたものです。『“風しんゼロ"プロジェクト』では、 先天性風疹症候群児の出生をゼロにし、風疹の完全抑制を目標とした活動を行っており、2月4日『風しんの日』を中心に、2月を“風しんゼロ"月間と定めています。

風しんとは

 風しんは、風しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発しん症です。

 潜伏期間は2〜3週間で、発しん、発熱、リンパ節の腫れなどが認められます。感染しても無症状のまま免疫ができる人もいます。子どもでは比較的軽症ですが、2,000人から5,000人に1人くらいの割合で、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあり決して軽視はできない疾患です。特に成人で発症した場合、高熱や発しんが長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。

 風しんは感染力が強く、1人の患者から免疫がない 5〜7人に感染させる可能性があり(インフルエンザでは 1〜2人) 、風しんウイルスを含んだ飛まつ(咳やくしゃみ、会話、発語などで飛び散るしぶき)を吸い込むことで感染します。

風しんはワクチンで予防できます

 風しんにかかると、発熱、関節炎などに対しては解熱鎮痛剤が用いられますが、特異的な治療法はなく、症状を和らげる対症療法のみです。発症の予防にはワクチンの接種が極めて有効であり、2006年度から麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)が定期接種に導入されました。小児期に2回の接種が推奨されており、1期は1歳以上2歳未満、2期は5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間(年度内に6歳になる者)が対象です。5歳であっても幼稚園の年中クラスや保育所の4歳児クラスの子どもは対象ではなく、また、6歳であっても小学1年生は定期接種の対象ではありません。

 2019年4月から2020年3月までの麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)の定期接種率は前年と比較して低下しています。今年、小学校に入学するお子さんは忘れずワクチンを接種しましょう。

監修:国立感染症研究所感染症疫学センター第三室(予防接種室)室長 多屋馨子氏