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 大阪では陽性でも入院できない人が増えています。このまま患者数の増加が続けば、医療体制が整っていない地方都市では、これから医療体制がひっ迫する可能性があります。自分は感染しているという前提で行動し、周りの人と接触機会を減らすようを心がけましょう。今は気持ちの緩みを引き締め、我慢することが大切な時期です。個人が今できることは、マスクの装着(マウスガードだけではマイクロ飛沫は防げません)や手洗いと言った感染予防の基本的な対策の見直しだけでなく、不要不急の会食などを避けることです。

各国の状況

 WHOの発表によると、2020年12月1日現在、世界の患者数は約6,284万人、死亡者数は約146万人を数えています。

日本国内の状況

 厚生労働省によると12月1日現在、日本国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は148,694例、入院治療等を要する者は21,056名でうち重症者は493名、退院又は療養解除となった者は125,470名、亡くなったのは2,139名となっています。また285名が確認中とされています。都道府県別の数字は、こちらで確認できます。

感染リスクが高まる5つの場面

 新型コロナウイルス感染症対策分科会から、『感染リスクが高まる「5つの場面」』について提言されています。

 【場面1】飲酒を伴う懇親会等
 【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
 【場面3】マスクなしでの会話
 【場面4】狭い空間での共同生活
 【場面5】居場所の切り替わり

 「感染リスクが高まる5つの場面」がみなさまの生活の中に潜んでいないか、ぜひご覧になってください。(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/teigen_12_1.pdf)

感染を拡大させないために

 新型コロナウイルス感染症は、主に飛沫や接触によって感染し、マイクロ飛沫による一時的な空気感染類似状態になることで、クラスターが発生していると考えられています。

 感染経路別の有効な対策は次のとおりです。

【接触感染対策】
 1)手指衛生の徹底

 2)環境の整備

 アルコールを用いた手指消毒、石鹸による手洗い、どちらも正しい手順で実施されれば十分な効果が期待できます。

 また、環境消毒には次亜塩素酸ナトリウムやアルコールによる消毒はもちろん、界面活性剤を用いた環境クロスも効果があります。

【飛沫感染対策】
 1)互いに距離をとる(1.8m以上)こと

 2)より近い距離で会話等をする際には、マスクを着用すること

 発症前でも感染性があるため、無症状者も含めて全員がマスクを着用することが勧められます。

【マイクロ飛沫感染対策】
 1)マイクロ飛沫は空気の流れに乗って容易に室外に排出されるので、人が集まる場所では密閉空間にならないよう換気を十分に行う

 2)マイクロ飛沫が発生しやすい行為(大声で歌う、長時間または多人数で叫ぶ、飲酒を伴う宴会、多人数での長時間の会食等)を密閉空間内で行うことは極力控える

 3)密閉空間内で、マイクロ飛沫が発生する可能性のある行為を行わざるを得ない場合は、マスクを着用し空間内に浮遊するマイクロ飛沫の量が少しでも減少するように努力する

 最後に、感染者を必要以上に非難・批判したり、差別的に扱うことは、感染状況の調査に悪影響を与えるだけでなく、社会的な息苦しさや不必要な不安を生み出すことになりるため、やめましょう。


■参考リンク:厚生労働省新型コロナウイルス感染症について

■参考リンク:厚生労働省新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)

■参考リンク:厚生労働省新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安

■参考リンク:厚生労働省新しい生活様式の実践例

■参考リンク:国立感染症研究所「一般的な会食」における集団感染事例

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏