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過去11シーズンと今シーズンの <br />2019年第36週~2020年第5週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移 過去11シーズンと今シーズンの
2019年第36週~2020年第5週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移
 2020/1/27~2/2(2020年第5週)のインフルエンザの1週間当たりの推定患者数は約472,000人となり、2週連続して減少しました。週明けの月曜日(2/3)の推定患者数は約78,000人と、前週の休日明け(1/27)の値(約124,000人)よりも減少しており、来週は更に減少がみられるものと予想されます。

年齢群別情報

 2019/9/2~9/8(2019年第36週)から2020/1/27~2/2(2020年第5週)までの累積の推定患者数は約5,950,000人であり、2019年10月1日現在の人口統計を元にした累積り患率は4.72%でした。年齢群別での累積り患率は5~9歳(20.99%)、10~14歳(14.57%)、0~4歳(11.64%)、15~19歳(5.21%)、40~49歳(5.10%)、30~39歳(5.06%)、20~29歳(3.44%)、50~59歳(3.25%)の順となっています。

ウイルスの型

 国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(2,562検体解析)は、A/H1pdm が93.8%と最多であり、次いでB型3.2%、A/H3(A香港)亜型3.0%となっています。

 1/27~2/2(2020年第5週)インフルエンザの推定患者数は前週よりも減少しました。B型インフルエンザの流行状況にもよりますが、今後この減少傾向は継続していく可能性が高いと予想されます。ただ、まだインフルエンザの流行は継続しており、今後ともインフルエンザの患者発生状況には注意が必要です。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏