国立感染症研究所で分離された <br />新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (提供元:国立感染症研究所) 国立感染症研究所で分離された
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (提供元:国立感染症研究所)
 中国湖北省武漢市において、昨年12月以降、新型コロナウイルスに関連した肺炎の発生が報告されています。

 当初、動物からのみの感染で、ヒトからヒトへの感染はないと言われていましたが、最近になってヒトからヒトへの感染もあること、また、中国国内の北京や広東省などでの患者発生のみならず、タイや日本など中国国外においても患者発生が認められています。中国国内での疫学調査の結果の詳細がまだ明らかになっておらず、感染経路やヒトからヒトへの感染のしやすさは不明ですが、同じコロナウイルスのSARSやMERSに置き換えて考えると、比較的軽い症状の患者から周囲の人への感染力は弱く、一方、重症の肺炎あるいは呼吸不全を起こすほどの重篤な状態になった場合は、周囲への感染力は増すことも考慮すべきと思われます。

 基本的には、コロナウイルスのヒトからヒトへ感染する場合の感染経路は、飛沫感染と接触感染です。対策としては、疑わしい患者と接触する場合は、しっかりとマスクを着用すること、手指衛生を徹底することが基本となります。

参考資料として
厚生労働省 新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について:
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08998.html
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏