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2019/12/9~12/15(第50週)のインフルエンザの1週間当たりの推定患者数は約517,000人となりました。前週の値(約322,000人)を大幅に上回っており、8週連続で増加が続いています。休日明けの月曜日(12/16)の1日当たりの推定患者数は約145,000人と今シーズンの最多(約103,000人)を更新していて、今週も患者数は増加していくものと予想されます。
年齢群別情報
2019/9/2~9/8(2019年第36週)から12/9~12/15(第50週)までの累積の推定患者数は約1,467,000人であり、年齢群別では5~9歳(23.4%)、10~14歳(16.8%)、40~49歳(14.2%)、30~39歳(11.1%)、1~4歳(10.2%)の順となっていて、14歳以下の罹患者数が全体のほぼ半数となっています。ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(806検体解析)は、A/H1pdm が91.3%と多く、次いでA/H3(A香港)亜型4.8%、B型3.8%の順となっています。12/9~12/15(第50週)の推定患者数は50万人を上回り、12月としては既にかなり大きな流行となっていますが、今週以降更に患者発生数は増加していくことが予想されます。これからのインフルエンザの患者発生状況には充分な注意が必要です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏