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薬局サーベイランスによると、2019/3/4~3/10(2019年第10週)のインフルエンザの推定患者数は約15万人と、前週の値(約22万人)よりも減少し、6週間連続しての減少となりました。また、週明けの3月11日の推定患者数は約2万7千人と前週の値(約3万8千人)を下回っており、インフルエンザの患者数は更に減少していくものと予想されます。
都道府県別情報
各都道府県別の第10週の人口1万人当たりの1週間の推定受診者数をみると秋田県、福井県、山形県、北海道、三重県の順となっていて、47都道府県全てで前週よりも減少がみられました。年齢群別情報
2018/9/3~9/9(2018年第36週)から2019/3/4~3/10(2019年第10週)までの累積の推定患者数は11,624,329であり、2018年10月1日現在の人口統計を元にした累積罹患率は9.17%でした。年齢群別での累積罹患率は5~9歳(30.67%)、10~14歳(22.51%)、0~4歳(21.84%)、15~19歳(11.89%)、30~39歳(9.67%)、20~29歳(9.00%)、40~49歳(8.48%)、50~59歳(6.91%)の順となっていて、例年と比べると成人層の罹患率が高くなっています。ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(4,092検体解析)は、A/H3(A香港)亜型50.4%、A/H1pdm が48.1%と、B型1.4%となっています。AH3亜型とA/H1pdmの2種類のA型ウイルスが検出ウイルスの大半をしめている状態が継続しています。3/4~3/10(2019年第10週)のインフルエンザの推定患者数は約15万人と6週連続して減少が認められました。インフルエンザの患者数は減少が続いていますが、学校等が春休みに入るまではまだ注意が必要です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏