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薬局サーベイランスによると、2019/2/25~3/3(2019年第9週)のインフルエンザの推定患者数は約22万人と、前週の値(約34万人)よりも減少し、5週間連続しての減少となりました。また、週明けの3月4日の推定患者数は約3万8千人と前週の値(約5万7千人)を下回っており、インフルエンザの患者数は更に減少していくものと予想されます。
都道府県別情報
各都道府県別の第9週の人口1万人当たりの1週間の推定受診者数をみると秋田県、福井県、山形県、北海道、新潟県の順となっており、秋田県を除く46都道府県で前週よりも減少がみられました。年齢群別情報
2018/9/3~9/9(2018年第36週)から2019/2/25~3/3(2019年第9週)までの累積の推定患者数は11,478,138であり、2018年10月1日現在の人口統計を元にした累積罹患率は9.06%でした。年齢群別での累積罹患率は5~9歳(30.24%)、10~14歳(22.21%)、0~4歳(21.52%)、15~19歳(11.76%)、30~39歳(9.54%)、20~29歳(8.89%)、40~49歳(8.38%)、50~59歳(6.83%)の順となっていて、例年と比べると成人層の罹患率が高くなっています。ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(3,467検体解析)は、A/H1pdm が49.7%と、A/H3(A香港)亜型48.8%、B型1.5%とA/H1pdmとAH3亜型がほぼ同数となっています。一方、1月に入ってからはA/H3(A香港)亜型の検出数が多数を占めている状態が続いています。2/25~3/3(2019年第9週)のインフルエンザの推定患者数は約22万人と5週間連続して減少がみられました。患者数は減少傾向にありますが、まだインフルエンザの流行は継続しており、学校等が春休みに入るまではまだ注意が必要です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏