都道府県別情報
各都道府県別の第4週の人口1万人当たりの1週間の推定受診者数をみると福井県、秋田県、栃木県、北海道、大分県、奈良県、三重県の順となっており、山梨県を除く46都道府県で前週よりも減少が見られました。年齢群別情報
2018/9/3〜9/9(2018年第36週)から2019/1/28〜2/3(2019年第5週)までの累積の推定患者数は9,432,850であり、2018年10月1日現在の人口統計を元にした累積罹患率は7.44%でした。年齢群別での累積罹患率は5〜9歳(24.75%)、10〜14歳(18.22%)、0〜4歳(17.02%)、15〜19歳(9.93%)、30〜39歳(7.82%)、20〜29歳(7.53%)、40〜49歳(6.99%)、50〜59歳(5.68%)の順となっていて、例年に比べると成人層の罹患率が高い状態が続いています。ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(1,485検体解析)は、A/H1pdm が61.8%と多く、次いでA/H3(A香港)亜型36.7%、B型1.5%の順となっている一方、1月に入ってからはA/H3(A香港)亜型の検出数が半数以上を占めています。1/28〜2/3(第5週)の推定患者数は約168万人と減少に転じ、インフルエンザの流行はピークを過ぎ去りつつあると考えられます。一方、今シーズンの流行規模は既に大きなものとなりつつあり、患者数の多い状態はまだ継続しています。まだしばらくはインフルエンザの流行には警戒が必要です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏