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薬局サーベイランスによると、2018/12/10~12/16(第50週)のインフルエンザの推定患者数は、129,964であり、前週の値(62,134)の約2.1倍の増加となりました。また、第42週以降9週間連続して増加が続いています。休日明けの12月17日の1日当たりの推定患者数は52,252と今シーズンこれまでの最高値(21,345)を大きく更新しており、今週も患者数は更に大幅に増加していくと予想されます。
都道府県別情報
各都道府県別の第50週の人口1万人当たりの1週間の推定受診者数をみると北海道、奈良県、三重県、福井県、富山県、鹿児島県、愛知県、新潟県の順となっていて、44都道府県で前週よりも患者数の増加が見られています。年齢群別情報
2018/9/3~9/9(第36週)から12/10~12/16(第50週)までの累積の推定患者数は317,855であり、年齢群別では5~9歳(21.1%)、10~14歳(14.9%)、40~49歳(13.4%)、30~39歳(11.8%)、0~4歳(10.2%)の順となっていて、5~14歳の年齢群の患者数の増加が目立ちます。ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(322検体解析)は、A/H1pdm が72.0%と多く、次いでA/H3(A香港)亜型25.8%、B型2.1%の順となっています。インフルエンザの患者数は、前週の2倍以上と急激な増加がみられており、この傾向は今週(第51週)まで継続すると予想されます。今後ともインフルエンザの患者発生状況には注意が必要です。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏