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2/19~25(第8週)のインフルエンザの患者数は約92万人。3週連続して減少がみられ、今後もこの減少傾向は継続していくものと予想されます。一方、B型インフルエンザを中心とした流行はまだ継続しており、3月に入ってもインフルエンザの流行には注意が必要です。
流行のようす
2/19~25(第8週)の1週間当たりのインフルエンザの推定患者数は901,568と3週連続して前週の値よりも大幅に減少しました。また、週明けの2/26(月)の推定患者数は172,699と前週の月曜日の値を下回っており、インフルエンザの患者数は更に減少していくものと予想されます。都道府県別情報
都道府県別人口1万人当たりの2/19~25推定患者数、多い順北海道
富山県
秋田県
徳島県
福井県
三重県
※43都道府県で前週の値よりも減少がみられました。
累積患者数
2017/9/4~2018/2/25までの累積の推定患者数は12,199,944でした。2017/10/1現在の人口統計を元にした累積罹患率は9.63%でした。
年齢群別情報(累積罹患率)
5~9歳(41.70%)10~14歳(29.79%)
0~4歳(22.19%)
15~19歳(13.80%)
40~49歳(8.49%)
30~39歳、(8.03%)
50~59歳(7.07%)
20~29歳(6.70%)
60~69歳(4.95%)
70歳以上(3.31%)
※5~9歳の累積罹患率は、昨シーズン(2016/2017年シーズン)の1年間の値(31.74%)を既に大きく上回っています。
ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(4,144検体解析)の順B型 40.0%
A/H1pdm 39.0%
A/H3(A香港)亜型 21.0%
一方、1/15以降に検出されたインフルエンザウイルス973検体の解析の順
B型 57.6%
A/H3(A香港)亜型 26.8%
AH1pdm 15.5%
※B型(大半が山形系統)が多数を占めています
主な症状
インフルエンザは、1~4日間の潜伏期間を経て、突然に発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが出現し、鼻水・咳などの呼吸器症状がこれに続きます。通常は1週間前後の経過で軽快するが、いわゆる「かぜ」と比べて全身症状が強いのが特徴です。<抗菌薬はインフルエンザに効果がある?>
インフルエンザウイルスに抗菌薬は効きませんが、特にご高齢の方や体の弱っている方は、インフルエンザにかかることにより肺炎球菌などの細菌にも感染しやすくなっています。このため、細菌にもウイルスにも感染すること(混合感染)によって起こる気管支炎、肺炎等の合併症に対する治療として、抗菌薬等が使用されることはあります。
厚生労働省インフルエンザQ&A平成29年度(Q16) から抜粋
※薬局サーベイランスとは、全国およそ1万箇所の薬局での調剤情報を集計することでインフルエンザ患者数を推計する調査(運用:公益社団法人日本医師会、公益社団法人日本薬剤師会、日本大学薬学部薬学研究科、株式会社EMシステムズ共同運用)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏