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12月11~17日(第50週)のインフルエンザの推定患者数は約22万人となりましたが、12月18~24日(第51週)では40万人近い患者数となり、12月中としては比較的大きな流行となることが予想されます。今後ともインフルエンザの患者発生状況には充分な注意が必要です。
流行のようす
今シーズンの12月11~17日(第50週)のインフルエンザの推定患者数は、薬局サーベイランスによると218,886であり、前週の値(116,132)の約1.9倍の増加となりました。また、10月15日以降9週間連続して増加が続いています。休日明けの月曜日(12月18日)の推定患者数は73,445と今シーズンの1日当りの最多数を大幅に更新しており、12月17~23日(第51週)もインフルエンザの患者数は更に増加することが予想されます。
都道府県別情報
各都道府県別の12月11~17日(第50週)の人口1万人当たりの1週間の推定受診者数、多い順北海道
熊本県
岡山県
大分県
福井県
広島県
栃木県
滋賀県
長野県
佐賀県
宮崎県
※福井県を除く46都道府県で前週の値よりも増加がみられています。
累積推定患者数
9月3日(第36週)から12月11~17日(第50週)までの累積の推定患者数は546,742(累積罹患率は0.43%)です。年齢群別情報、多い順
5~9歳(2.61%)10~14歳(1.52%)
0~4歳(1.28%)
15~19歳(0.45%)
30~39歳(0.39%)
40~49歳(0.35%)
20~29歳(0.26%)
14歳以下が流行の中心であることに変わりはありません。
ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(514検体解析)は、A/H1pdm 50.6%
A/H3(A香港)亜型 25.3%
B型 24.1%
の順となっていて、AH1pdmが流行の中心となりつつあります。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏