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既に1週間当たりの推定患者数が10万人を超えていますが、今週2017年12月10日から、来週12月23日まで更に患者数は増加し、12月中にもある程度の規模の流行となることが予想されます。今後ともインフルエンザの患者発生状況には注意が必要です。
流行のようす
今シーズンの12月4~10日(第49週)のインフルエンザの推定患者数は、薬局サーベイランスによると116,132で、前週の値(68,447)よりも大幅に増加しました。また、第42週以降8週間連続して増加が続いています。休日明けの月曜日(12月11日)の推定患者数は39,886と今シーズンの1日当りの最多数を大幅に更新しており、12月10日(第50週)以降もインフルエンザの患者数は更に増加していくものと予想されます。都道府県別情報
各都道府県別の12月4~10日(第49週)の人口1万人当たりの1週間の推定受診者数、多い順福井県
北海道
石川県
熊本県
大分県
広島県
山梨県
徳島県
佐賀県
栃木県
※鳥取県、鹿児島県を除く45都道府県で前週の値よりも増加がみられています。
累積推定患者数
9月3日(第36週)~12月9日(第49週)までの累積の推定患者数は327,856(累積罹患率は0.26%)です。年齢群別情報、多い順
5~9歳(1.50%)10~14歳(0.84%)
0~4歳(0.80%)
15~19歳(0.27%)
30~39歳(0.25%)
40~49歳(0.21%)
20~29歳(0.17%)
14歳以下の年齢群が流行の中心となっています。
ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(399検体解析)は、A/H1pdm 47.9%
A/H3(A香港)亜型が29.1%
B型23.1%
の順となっていて、AH1pdmの割合の増加が続いています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏