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インフルエンザの流行が既に開始しています。12月に入ってさらに患者数が増加し、年末まで続くと予想されます。
流行のようす
薬局サーベイランスによると、今シーズン(2017/2018年シーズン)の11月27日~12月3日(第48週)のインフルエンザの推定患者数は68,447です。流行開始の基準値を超えた前週の値(37,691)よりも大幅に増加しました。休日明けの月曜日(12月4日)の推定患者数は21,821と今シーズンの1日当りの最多数を大幅に更新し、12月4日(第49週)以降もインフルエンザの患者数は更に増加していくものと予想されます。都道府県別情報
各都道府県別の11月27日~12月3日(第48週)の人口1万人当たりの1週間の推定患者数、多い順福井県
石川県
北海道
大分県
宮崎県
熊本県
愛媛県
沖縄県
栃木県
佐賀県
特に九州地方で流行拡大
累積推定患者数
9月4日(第36週)から12月3日(第48週)までの累積の推定患者数は211,725です。年齢群別情報、多い順
5~9歳(21.5%)0~4歳(12.6%)
10~14歳(12.5%)
40~49歳(12.4%)
30~39歳(11.9%)
となっています。
ウイルスの型
国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(286検体解析)は、A/H1pdm 45.1%
A/H3(A香港)亜型 32.9%
B型 22.0%
の順となっていて、AH1pdmの割合が増加しつつあります。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏