図.ロタウイルス感染症 流行のようす<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図.ロタウイルス感染症 流行のようす
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 ロタウイルス感染症の報告数は第7週(2月13日~2月19日)以降、4週連続で急増しています。4月、もしくは5月の流行のピークに向かってしばらくはこの状態が続いていくものと予想されます。特に2歳以下の育児をされている方には注意が必要です。

地域別情報

 2017年第10週(3/6~3/12)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは神奈川県、、次いで福島県、群馬県、佐賀県、東京都の順となっています。

感染経路

 感染は糞口感染で、主な感染経路は間接接触もしくは直接接触による感染です。また、半数近くに気道症状がみられることや罹患率の高さから気道感染(飛沫感染)の可能性も考えられます。

 ロタウイルスは患児の糞便中に大量に含まれます。感染性のある期間(糞便中にウイルスの検出される期間)は通常、下痢発症2日前から発症後10日間くらいとされますが、重度の下痢の場合は25~57日間検出され、免疫不全状態ではさらに長期に及びます。潜伏期はおよそ2日です。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2017/3/24