流行のようす
薬局サーベイランスによると、2017年第11週(3月13日~3月19日)の全国のインフルエンザ推定受診患者数は354,315人となり、6週連続して減少が続いています。減少の速度はゆるやかとなってきていますが、第12週は国内の大半の学校が春休みとなりますので、今後も減少は継続していくものと予想されます。都道府県別情報
各都道府県別の一週間あたり推定受診者数をみると、福井県、北海道、秋田県、佐賀県、富山県の順となっており、37都府県で前週よりも減少が見られました。年齢別情報
今シーズン累積の推定患者数は10,133,087人と1千万人を超え、日本の人口推計値(2016年11月1日現在、1億2695万人)で換算すると、推定の累積罹患率は約7.98%となりました。累積罹患率を年齢群別で比較すると5~9歳(27.75%、約147万人)、10~14歳(24.29%、約136万人)、0~4歳(17.50%、約90万人)、15~19歳(14.13%、約84万人)、30~39歳(7.48%、約114万人)、20~29歳(7.19%、約91万人)、40~49歳(6.61%、約125万人)、50~59歳(5.76%、約89万人)の順となっています。50歳代を除く全ての年齢群で減少が続いています。
ウイルスの型
国立感染症研究所によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルスは、A/H3(A香港)亜型が91.6%と大半を占めており、次いでB型5.2%、A/H1pdm 3.2%の順となっています。直近の5週間をみるとB型の割合が10%を超えて増加しつつあります。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2017/3/22
更新:2017/3/22