流行のようす
薬局サーベイランスによると、2017年第7週(2月13日~19日)の全国のインフルエンザ推定受診患者数は2週連続して減少して886,017人となり、4週間ぶりに100万人を下回りました。休日明けの月曜日(2月20日)の推定受診者数は158,576人と、3週連続して前週月曜日の値よりも減少し、第8週(2月20日~26日)の患者数も減少が続くと予想されます。都道府県別情報
各都道府県別の一週間あたり推定受診者数をみると、福井県、大分県、富山県、鹿児島県、高知県、北海道、熊本県の順となっています。38都道府県で前週よりも減少しました。年齢別情報
今シーズン累積の推定患者数は8,278,589人であり、日本の人口推計値(2016年11月1日現在、1億2695万人)で換算すると、推定の累積罹患率は約6.52%となりました。累積罹患率を年齢群別で比較すると、5~9歳(21.94%、1,164,950人)、10~14歳(20.02%、1,101,294人)、0~4歳(13.91%、714,885人)、15~19歳(12.23%、731,345人)、30~39歳(6.11%、929,279人)、20~29歳(6.10%、774,954人)、40~49歳(5.44%、1,031,449人)、50~59歳(4.73%、727,721人)の順となっています。5~14歳の累積罹患率は20%を上回りました。
ウイルスの型
国立感染症研究所によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルスは、A/H3(A香港)亜型が91.9%と大半を占めており、次いでA/H1pdm 4.1%、B型4.0%の順となっています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2017/2/21
更新:2017/2/21