流行のようす
薬局サーベイランスによると、2017年第3週(1月16日~22日)の全国のインフルエンザ推定受診患者数は前週の推定値(622,745人)よりも大幅に増加して1,056,239人となり、今シーズン初めて100万人を超えました。休日明けの月曜日(1月23日)の推定受診者数は299,433人と、今シーズンの最高値を大幅に更新しており、次週以降は更に患者数が増加するものと予想されます。
都道府県別情報
人口1万人当たりの1週間の推定受診者数は、福井県、広島県、徳島県、大分県、岡山県、宮崎県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、奈良県、兵庫県の順となっており、秋田県を除く46都道府県で増加しています。年齢別情報
今シーズン累積の推定患者数は3,434,357人であり、日本の人口推計値(2016年11月1日現在、1億2695万人)で換算すると、累積の罹患率は2.71%となりました。年齢群別で比較すると10~14歳(7.52%、413,435人)、5~9歳(7.47%、396,577人)、15~19歳(5.64%、337,237人)、0~4歳(5.08%、261,277人)、20~29歳(3.19%、405,521人)、30~39歳(2.65%、402,661人)、40~49歳(2.37%、448,921人)、50~59歳(2.11%、324,390人)の順となっています。特に5~14歳群で患者数の増加が著しく、インフルエンザの流行の中心となっているものと考えられます。
ウイルスの型
国立感染症研究所によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルスは、A/H3(A香港)亜型が90.0%と大半を占めており、次いでA/H1pdm 6.6%、B型3.4%の順となっています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2017/1/24
更新:2017/1/24