図.感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症等) 定点あたり報告数 年次別・週別推移<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図.感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症等) 定点あたり報告数 年次別・週別推移
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症等)の定点あたり報告数は、2016年第41週(10/10~10/16)以降5週連続で増加しています。特に第45週(11/7~11/13)以降は急激な増加となっており、このままのペースでいくと大きな流行となる可能性が高いです。

 過去2年間、ノロウイルス感染症は例年と比べて12月中の患者発生数は多くありませんでした。

 乳幼児を中心に、ノロウイルスの感染未経験の感受性者が蓄積しており、一度流行が始まると大きな流行となると危惧されます。

地域別情報

 2016年第46週(11/14~11/20)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは宮城県、次いで三重県、広島県、奈良県、東京都となっています。

家庭における注意点

 学校、職場、施設内でノロウイルス感染によるおう吐・下痢症が発生しても、その最初の発端は家庭内での感染による場合が多いです。特に子どもや高齢者は健康な成人よりもずっとノロウイルスに感染し、発病しやすいですから、家庭内での注意が大切です。

 (1)最も重要な予防方法は手洗いです。帰宅時、食事前には、家族の方々全員が流水・石けんによる手洗いを行うようにしてください。

 (2)貝類の内臓を含んだ生食は時にノロウイルス感染の原因となることを知っておいてください。高齢者や乳幼児は避ける方が無難です。

 (3)調理や配膳は、充分に流水・石けんで手を洗ってからおこなってください。

 (4)衣服や物品、おう吐物を洗い流した場所の消毒は次亜塩素酸系消毒剤(濃度は 200~1000 ppm、家庭用漂白剤の場合は約 50~200 倍程度に薄めて)を使用してください。

※次亜塩素酸系消毒剤を使って、手指等の体の消毒をすることは絶対にやめてください。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/12/2