図. 各シーズンのインフルエンザ推定患者数 週別推移(2016年は第46週まで)<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図. 各シーズンのインフルエンザ推定患者数 週別推移(2016年は第46週まで)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 今シーズンは既に第45週よりインフルエンザの全国的な流行が始まっていますが、現在の状況が続けば12月に入って本格的な流行となることが予想されます。今後のインフルエンザの患者発生の動向については注意してください。

流行のようす

 薬局サーベイランスによると、2016年第46週(11月14日~20日)の推定患者数は55,326人です。第33週以降14週間連続して増加が続いていることに加えて、第45週(11月7日~13日)の推定値(31,087人)を大きく上回りました。休日明けの第47週の月曜日(11月21日)の推定患者数は16,282人と第46週の月曜日の値(9,792人)を大幅に上回っており、今週は更に患者数が増加してくるものと思われます。

都道府県別情報

 人口1万人当たりの1週間の推定受診者数は、沖縄県、福井県、栃木県、北海道、新潟県、茨城県、岩手県、東京都の順となっています。中部から東側に流行の大きな地域が目立ちます。

年齢別情報

 今シーズン累積の推定患者数は112,296人で、年齢群別では40~49歳(13.9%)、30~39歳(12.5%)、10~14歳(12.4%)、20~29歳(11.2%)、5~9歳(11.1%)の順となっており、前週に引き続いて40代、30代が多数を占めていますが、小児の割合が高くなりつつあります。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/11/22