地域別情報
2016年第44週(10/31~11/6)の速報データによると、定点あたり報告数が最も多いのは広島県、次いで三重県、島根県、東京都、神奈川県となっています。概要
「感染性胃腸炎」とは、多種多様の原因によるものを包含する症候群名です。全国約3,000か所の小児科定点からの患者発生報告数が増加するのは冬季です。その大半はノロウイルスやロタウイルス等のウイルス感染を原因とするものであると推測されています。
また、患者発生のピークは例年12月中となることが多く、同時期の感染性胃腸炎の、特に集団発生例の原因の多くはノロウイルスによるものであると考えられてきました。
治療
主な症状は、はき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの「潜伏期間(せんぷくきかん)」は1~2日と他の感染症と比較して短い方であり、症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と比較的短期間です。既に他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症化して長い間入院しなければならないことはまずありませんが、ごくまれにおう吐した物を喉に詰めて窒息(ちっそく)することがありますので注意してください。
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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/11/18
更新:2016/11/18