今後更に患者数が増加してくるものと予想され、12月までは本格的な流行状態が継続するものと思われます。乳幼児および乳幼児の育児に携わっている方は特に注意が必要です。
生後1か月未満でも感染する可能性があり、無呼吸の原因になることがありますので、乳児のいるご家庭は注意してください。
地域別情報
2016年第37週(9/12~9/18)の速報データによると、全国での報告数は4,558件(先週:3,347件)。報告数が最も多いのは東京都(576件)、次いで神奈川県(382件)、新潟県(290件)、埼玉県(254件)、大阪府(248件)となっています。症状
潜伏期間は2~8日、典型的には4~6日とされています。発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日間続き、初感染の小児の20~30%では、その後、下気道症状があらわれると言われています。感染が下気道、とくに細気管支に及んだ場合には特徴的な病型である細気管支炎となります。細気管支炎は、炎症性浮腫と分泌物、脱落上皮により細気管支が狭くなるに従って、呼気性喘鳴、多呼吸、陥没呼吸などがあらわれます。痰(たん)の貯留により無気肺を起こすことも珍しくありません。心肺に基礎疾患を有する小児では、しばしば遷延化・重症化します。
発熱は、初期症状として普通に見られますが、呼吸状態の悪化により入院が必要となったときには、体温は38℃以下や平熱となっている場合が多いです。
速やかにかかりつけ医へ行く症状
・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる・咳で何回も夜中に起きる
・熱が下がっても症状が改善されない
・咳込んで嘔吐してしまう
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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/09/27
更新:2016/09/27