2016年はマイコプラズマ肺炎の本格的な流行年となる可能性が高いです。
マイコプラズマ肺炎の患者数は増加傾向が続いています。このままでいくと、秋以降に大きな流行をした2011年、2012年以来の本格的な流行となる可能性が高いと思われます。今後もマイコプラズマ肺炎の動向には十分な注意が必要です。
地域別情報
2016年第27週(7/4~7/10)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは岐阜県、次いで沖縄県、福岡県、香川県、静岡県となっています。概要・症状
初期症状としては発熱、全身倦怠、頭痛などがあり、特徴的な症状は咳となります。初発症状発現後3~5日から始まることが多く、乾いた咳が経過に従って徐々に増強し、解熱後も長期にわたって(3~4週間)持続します。感染経路
飛沫感染による経気道感染や接触感染によって伝播すると言われています。感染には濃厚接触が必要と考えられており、保育施設、幼稚園、学校などの閉鎖施設内や家庭などでの感染伝播はみられますが、短時間の曝露による感染拡大の可能性はそれほど高くはありません。潜伏期間
2~3週間と、インフルエンザやRSウイルス感染症等の他の小児を中心に大きく流行する呼吸器疾患と比べて長いです。マイコプラズマ肺炎について詳しく見る▼
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/07/22
更新:2016/07/22