図.おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の流行の様子 情報元:IDWR2016年第12週(2016年3月21日〜2016年3月27日)<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図.おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の流行の様子 情報元:IDWR2016年第12週(2016年3月21日〜2016年3月27日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、両方またはどちらかの耳下腺の腫れを特徴とするウイルス感染症で、3〜6歳の小児を中心に発症します。4月に入り本格的に患者数が増加すると予想されます。今年は2010年以来6年ぶりの流行となる可能性があります。過去3年間の流行は小さかったために、感受性者が蓄積されていると思われます。乳幼児や小児を育児中の方や接する機会のある方は、特に注意してください。

地域別情報

 2016年3/21〜3/27の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは山形県、次いで宮崎県、石川県、沖縄県、佐賀県、北海道となっています。

症状

 2〜3週間の潜伏期(平均18日前後)の後、両方またはどちらかの耳下腺が腫れます。
主な症状は唾液腺(耳の下にある耳下腺のほか、舌の下にある舌下腺、顎の下にある顎下腺)の腫れ、圧迫した際の痛み、物を飲み込む際の痛みや発熱で、通常48時間以内に症状のピークがあり、1〜2週間で症状が軽くなります。

 合併症としては発症者の約10%に髄膜炎がみられます。また、数100例に1例程度ですが、難聴を合併する場合もあります。

予防

 おたふくかぜを効果的に予防するには、ワクチン接種が唯一の方法になります。接種後は概ね90%前後が有効なレベルの抗体価を得るといわれています。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/4/8