ロタウイルス感染症
嘔吐と下痢、発熱の3つが主な特徴の感染症です。以前は主に冬期に流行する感染症でしたが、近年は3月~4月が流行の中心となってきています。初感染時が最も重症化しやすく、日本国内でも年間25000~30000人の子どもがロタウイルス感染症で入院していると推定されています。
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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
両方またはどちらかの耳下腺の腫れを特徴とするウイルス感染症で、3~6歳の小児を中心に発症します。流行の周期は5~6年で、2016年は2010年以来の流行となることが予想されます。4月以降さらに増加する可能性が高く、5月~7月にかけてピークを迎えると思われます。おたふくかぜを確実に長期的に予防するには、ワクチンの接種しかありません。接種後は概ね90%前後が有効なレベルの抗体価を得るといわれています。
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溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)
発熱、全身倦怠感、のどの痛み、発疹やいちご舌といった症状がみられる感染症です。感染経路は飛沫感染と接触感染となります。発症者に対しては抗菌薬による治療が開始されてから48時間が経過するまでは学校や保育園、幼稚園での集団生活は許可すべきではないとされています。
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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/3/25
更新:2016/3/25