第47週の推計受診者数は、薬局サーベイランスでのインフルエンザの流行開始の指標である1週間の推計受診者数30,000人をやや下回っていますが、間もなく流行が開始となると思われます。
第48週の休日明けの11月25日(火)の推計受診者数は、12,632人と前週の休日明けの11月17日(月)の4,440人から3倍近い値となっています。インフルエンザの患者数は更に急増して第48週から流行が開始となるものと予想されます。
なお、これまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルスは大半が昨シーズンと同様A/H3ですが、昨シーズンは、1月の本格的な流行期にA/H1pdmが急増しています。まだ、例年のインフルエンザの流行のピーク時に比べると推計受診者数は、40分の1程度ですが、11月に入ってからは急激な増加を示しているため、その推移には注意が必要です。
※薬局サーベイランスによるインフルエンザの推計受診者数とは、調剤薬局の処方せんサーベイランスにより、前日の抗インフルエンザ薬を処方された件数から推計受診者数を示しています。
(2014/11/27時点の参加薬局数9,954薬局)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2014/11/27