水ぼうそうの定期予防接種が10月1日からスタートしました。5歳未満のお子さんにかかわる内容です。予防接種の内容をしっかりと確認して水ぼうそうを予防しましょう。
出典:厚生労働科学研究 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業 「予防接種後副反応サーベイランスの効果的な運用とその行政的な活用のあり方に関する研究」

■予防接種スケジュール
 平成26(2014)年10月1日より、水痘の予防接種は定期接種(A類疾患)となりました。そのため、以下は定期接種としての接種方法を示します。
1)接種方法
 乾燥弱毒生水痘ワクチンを使用し、合計2回皮下に接種します。3か月以上(標準的には6~12か月)の間隔をおくものとして、接種量は毎回0.5mlです。

2)接種対象と年齢
 生後12か月から生後36か月に至るまでの水痘既往歴のない者が対象です。1回目の接種は標準として12か月から生後15か月に至るまでの間に行い、2回目の接種は3か月以上あけて標準として1回めの接種後6か月から12か月を経過した者を行います。
 なお、平成26(2014)年10月1日から平成27(2015)年3月31日の半年間に限定して経過措置が設けられています。経過措置とは、生後36か月から生後60か月に至るまでの間にある者を対象に1回の接種を行います。ただし、経過措置対象者が既に任意接種として水痘ワクチンの接種を受けている場合は、経過措置の対象とはなりません。

 ハイリスク患者の接種にあたっては十分な注意が必要です。また、水痘―帯状疱疹ウイルスに対する免疫能が低下した高齢者、ハイリスク患者と密接に接触する感受性者(同居者、各患者の医療に関係する者)、水痘に感受性のある成人(特に医療関係者、医学生)妊娠時の水痘罹患防止として成人女性(非妊娠時に接種)等も接種対象となります。閉鎖集団(病棟や寮等)における感受性者の予防又は、蔓延の終結ないしは防止にも使用できます。

出典:「予防接種に関するQ&A集 水痘」-一般社団法人日本ワクチン産業協会(岡部信彦 川崎市健康安全研究所所長、多屋馨子国立感染症研究所感染症疫学センター第三室(予防接種室)室長)