【感染症ニュース】新型コロナウイルス感染症 大阪は一日の感染者数が1000人を超え第4波の真っただ中 若年層の感染増加に懸念
2021年4月21日更新
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全国の新規感染者数の推移<br />(厚労省HPより)
全国の新規感染者数の推移
(厚労省HPより)
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 4月13日、大阪府で新型コロナウイルスの新規感染者数が1000人を超えました。

 大阪の医療現場の状況について大阪府済生会中津病院の安井良則医師に話を聞きました。

大阪の感染状況について

 現在、大阪府内では、従来のウイルスに比べ、より感染力が強い「変異株」が流行の中心であるとみられ、更なる感染爆発が懸念される状況です。

 この変異株への感染で入院する重症者は40~50代が多く、高齢者の入院が多かった従来のウイルスとは違う印象です。また入院患者の家族も軒並み感染していることから、従来のウイルスに比べ感染力が強いことがみて取れます。

 感染者はこれからもまだまだ増えると危惧しています。子どもへの感染も多く、0歳児の感染例もあったことから、家族に体調不良の人が出た場合には、これまでより注意が必要と思われます。

安井医師の呼びかけ

 大阪のコロナ病床は既に満床状態で、不急の手術が行えない程に医療提供体制はひっ迫しています。もはや病床を増やすという発想では、この危機を乗り切ることはできません。今は、一人ひとりが力を合わせ、感染者数を減らす努力をすべきです。

 そのためには、仕事もリモートワークに切り替え、人と会う事は極力控えて欲しいと思います。「飲食は4人以下で」などと言われていますが、今の感染状況を考れば論外です。

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引用:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について 国内の発生状況」

取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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