【感染症ニュース】インフルエンザ 推定患者数は約144,000人と5週連続して減少 全国の学校の休校の影響により流行は収束傾向となると予想
2020年3月4日更新
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過去11シーズンと今シーズンの <br />2019年第36週~2020年第9週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移
過去11シーズンと今シーズンの
2019年第36週~2020年第9週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移
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 2020/2/24~3/1(2020年第9週)のインフルエンザの1週間当たりの推定患者数は約144,000人となり、5週連続して減少しました。週明けの月曜日の推定患者数は約25,000人と前週の休日明けの火曜日の値を下回っており、インフルエンザの患者数は更に減少していくものと予想されます。

年齢群別情報

 2019/9/2~9/8(2019年第36週)から2020/2/24~3/1(2020年第9週)までの累積の推定患者数は約6,827,000人であり、2019年10月1日現在の人口統計を元にした累積り患率は5.41%でした。年齢群別での累積り患率は5~9歳(25.76%)、10~14歳(17.93%)、0~4歳(13.41%)、15~19歳(6.06%)、30~39歳(5.67%)、40~49歳(5.56%)、20~29歳(3.84%)、50~59歳(3.50%)の順となっています。

ウイルスの型

 国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(3,915検体解析)は、A/H1pdm が92.0%と最多であり、次いでB型5.5%、A/H3(A香港)亜型2.5%となっています。

 2020/2/24~3/1(2020年第9週)のインフルエンザの推定患者数は5週連続して減少しました。新型コロナウイルス感染症対策として、今週より全国の殆どの小学校、中学校、高等学校が休校に入っており、その影響でインフルエンザの患者数は急速に減少し、収束傾向となると予想されます。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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