結核予防会

 こちらは、1939年、昭和14年に設立された、結核予防会です。

 92歳の今も患者の診察をされているという、名誉顧問・島尾先生に現在の日本の結核の問題点を聞きました。


島尾先生
「なくなる人の数は、率もずっと減ってまいりました。しかし、そう簡単にゼロにならないのは、見つかるのが遅い方がいるんですね。しかもそれが高齢者に多い。高齢者の方はですね、結核の多い時代に、若い日を過ごしていますから、ほとんどが菌を持っちゃっているわけです。感染して、体の中に。で、結核菌というのは、しつこい菌で、眠って過ごしているんですよ。それで体の方が弱ってくると目を覚まして暴れ出してくる。そういう性質があるもんで、結核がまた出てくる。それで残念ながら(1年間に)2,000人ちょっと欠ける方が、結核で亡くなっています」


 一方、世界では、アジアやアフリカを中心に、結核の高まん延国があり、毎年150万人が結核により亡くなっていると、推計されています。こうした国々の結核対策が、これからさらに重要になってきます。


島尾先生
「これからの問題として出てくるのは、外国人の結核。これはまだ結核の多い開発途上国から、日本に来て勉強しよう、仕事をしようという方がけっこういますから、その方が結核を持ち込んでくる。それにどう対応するかというのが問題ですね」


 結核予防会では、国際協力事業として、専門家による技術支援、セミナーの開催などを行い、国レベル、草の根レベルで、結核対策の支援を推進しています。

島尾先生
「まだ結核の問題は片付いていませんよと。高齢者を中心に外国人の問題も残っていて、ひょっとしたらそういうところで感染する機会がありうるんだよと、医療関係者、国民、全部が認識していただくことが大事だと思います」




医療監修:川崎医科大学 小児科学教授 中野貴司氏
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、制作著作:広島テレビ
更新:2016/2/5