百日咳

 百日咳は、百日咳菌を病原体とする感染症です。

 感染すると、通常7日から10日程度の潜伏期間を経て、普通のかぜに似た症状が見られます。そして、次第に咳の回数が増え、程度も激しくなります。さらに、特徴のある発作性けいれん性の咳が、2、3週間続き、その後もときどき発作性の咳が出ます。回復するまでは、2か月から3か月という長い期間がかかります。


 百日咳の主な感染経路は、咳の際に口や鼻からでる小さな水滴による、飛沫感染です。また、菌が付着した手や指を介した、接触感染もあります。

 流行のピークは、特にありません。年間を通じて、感染の可能性があります。


 予防法としては、ワクチンの接種が有効です。現在、百日咳のワクチンは、ジフテリア、破傷風、ポリオと一緒に、四種混合ワクチンとして定期接種が実施されています。


 標準的な接種年齢は、第1期は生後3か月から12か月の期間に20日から56日までの間隔をおいて3回。

 追加接種については第1期の接種を行ってから標準的には12から18か月の間隔をおいて1回接種を行います。

 また、この期間を過ぎても、7歳6か月の前日までの間であれば、定期接種として受けられます。


 四種混合ワクチンの副反応としては、接種部位が赤くなったり、はれやしこりができる。また発熱、気分変化、食欲減退などがみられることがあります。


 また、発症した場合は、抗生物質などの抗菌薬による治療が有効です。体の中の菌を完全に排除するためにはおよそ2週間の服用が必要です。


医療監修:川崎医科大学 小児科学教授 中野貴司氏
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、制作著作:広島テレビ
更新:2016/2/5