風しん、麻しん(はしか)

風しん

 風しんは、風しんウイルスを病原体とする感染症です。

 感染すると、2週間から3週間の潜伏期間の後に、発疹、発熱、リンパ節が腫れるなどの症状が現れます。発疹の色は淡い赤で、小さく、皮膚面よりやや隆起し、数日間で全身に広がることがあります。


麻しん

 一方、麻しんは、麻しんウイルスによる感染症です。

 感染すると、ほぼすべての人が発症します。

 10日から12日の潜伏期間の後、38度前後の発熱が2日から4日続きます。

 その後、一旦はやや熱が低くなるものの、再び39度以上の高熱が出るとともに、麻しん特有の発疹が現れ2日後には全身に広がります。


感染経路

 風しんと麻しんは「飛沫感染」や「接触感染」によってうつります。

 麻しんはさらに感染力が非常に強く、同じ部屋にいるだけで「空気感染」することもあります

 風しん、麻しんにはいずれも特効薬はありません。

 治療は、症状を和らげる対症療法となります。


 東京・世田谷区にある国立成育医療研究センター。

 宮入烈(みやいりいさお)先生は、臓器移植などで、免疫機能が低下した子どもの感染症について、研究をしています。

宮入先生
「妊娠初期の女性が風疹にかかると、風疹のウイルスが、おなかの中にいる胎児に移行して、そこで重い障害をおこすことがあります。それを先天性風疹症候群といいますが、一つは目、目に障害をきたす白内障。そして耳の難聴。そして、時に先天性の心疾患を起こすことがあります。


 麻しんに関しては、風疹と同じような障害をきたすことはないんですけれども、成人が麻しんにかかった場合、重症になることがありまして、妊婦さんがかかった場合ですね、成人ですから具合が悪くなったり、結局それが流産の原因であるとか、調子が悪くなったりするということが見られます。

 一番大事なのはやはり、予防接種を受けていただくということになります。MRワクチンという麻しんと風疹を混合したワクチンがあります。これがもっとも有効で、一番の方法だと考えられます」


医療監修:川崎医科大学 小児科学教授 中野貴司氏
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、制作著作:広島テレビ
更新:2016/7/17