全国の新規感染者報告数の推移(新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードより) 全国の新規感染者報告数の推移(新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードより)
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 首都圏の1都3県を除き、緊急事態宣言が解除されましたが、心配されるのが解除に伴う人の動きです。

 3月に入り、例年であれば卒業式・謝恩会や花見など、イベントの予定が入る人も多いと思います。そこで懸念されるのが、感染の再拡大(いわゆるリバウンド)です。第3波のピークとされる1月中旬に感染が判明した人の多くは、年末年始の忘年会・新年会によって感染したと考えられています。

 この教訓を糧に、一般の人へのワクチン接種が始まるまでに感染者数をさらに低い水準まで下げることが重要です。気を緩めず、感染対策の徹底を継続しましょう。

直近の感染状況について

 厚生労働省は、直近の感染状況について分析し、感染者数の下げ止まりや今後のリバウンドを懸念しています。

・全国の新規感染者数は、報告日ベースでは、1月中旬以降(発症日ベースでは、1月上旬以降)減少が継続、直近の1週間では10万人あたり約5人となっているが、2月中旬以降減少スピードが鈍化しており、下げ止まる可能性やリバウンドに留意が必要。
・入院者数、重症者数、死亡者数、療養者数も減少傾向が継続。一方で、60歳以上の新規感染者数の割合が3割を超えており、重症者数や死亡者数の減少は新規感染者数や入院者数の減少と比べ時間を要する見込み。

リバウンド防止のために

 新型コロナウイルス感染症対策分科会は、これまでの経験を踏まえ、リバウンド防止のための日常生活の在り方として以下のことを提言しています。

【緊急事態宣言解除後の地域における当面の間の会食の在り方】
・換気が良く、座席間の距離も十分で、適切な大きさのアクリル板も設置され、混雑していない店を選択。
・食事は短時間で、深酒をせず、大声を出さず、会話の時はマスクを着用。
・人数が増えるほどリスクが高まる。できるだけ、同居家族以外ではいつも近くにいる4人まで。

【緊急事態宣言解除後地域における当面の間の生活の在り方】
・外出はすいた時間と場所を選んで。特に平日・休日ともに混雑した場所での食事は控えて。
・卒業旅行、謝恩会、歓送迎会は控えて。花見は宴会なしで。
・仕事は組織トップが決意を示し、リモートワークで。

感染症予防接種ナビでは、新型コロナウイルスに感染した方や新型コロナワクチンを接種した方からの経験談を募集しています。

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引用:厚生労働省「第26回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 直近の感染状況等の分析と評価(令和3年3月3日)」
新型コロナウイルス感染症対策分科会「緊急事態宣言解除後の地域におけるリバウンド防止策についての提言 令和3年2月25日(木)」

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏