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 全国的に感染の拡大に歯止めがかからない状況です。現在、発症している人の多くは、年末年始に帰省や会食などで普段会わない人との接触によって感染したと見られ、ウイルスが全国各地に拡散している状態です。

ひっ迫する医療の現状

 大阪では、70代と高齢であっても入院することが出来ず、自宅待機中でも呼吸困難にならなければ入院できない程、私たちの想像をはるかに超えて医療の現場はひっ迫しています。限定的な感染対策をする時期は過ぎ、もはや市中感染とも言える危機的状況にあると思われます。

感染者数を減らすためにできること

 今、私たちにできる唯一のことは、「誰もが感染していると思って行動を控える」ことだけです。流行のピークを迎えている今、新規感染者を減らすことは決して簡単なことではありません。自分だけは感染しないと思っていませんか。ウイルスは人が動かします。自分が感染しないことが周囲の大切な人たちを守ることに繋がります。今こそ、私たち一人ひとりの自覚と危機管理意識が問われています。

感染リスクが高まる5つの場面

 新型コロナウイルス感染症対策分科会より感染リスクが高まる「5つの場面」が提言されています。

 【場面1】飲酒を伴う懇親会等
 【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
 【場面3】マスクなしでの会話
 【場面4】狭い空間での共同生活
 【場面5】居場所の切り替わり

全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと

 ・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
 ・集まりは、少人数・短時間にして。
 ・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
 ・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。

最後に

 感染者を必要以上に非難・批判したり、差別的に扱うことは、感染状況の調査に悪影響を与えるだけでなく、社会的な息苦しさや不必要な不安を生み出すことになるため、やめましょう。

感染症予防接種ナビでは、新型コロナウイルス感染症の経験談を募集しています。

引用:内閣官房「感染リスクの高まる『5つの場面』」年末年始特設サイト

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏