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過去11シーズンと今シーズンの<br />2019年第36週〜2019年第51週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移 過去11シーズンと今シーズンの
2019年第36週〜2019年第51週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移
 2019/12/16〜12/22(第51週)のインフルエンザの1週間当たりの推定患者数は約737,000人となりました。前週の値(約517,000人)を更に大きく上回っており、9週連続で増加が続いています。休日明けの月曜日(12/23)の1日当たりの推定患者数は約188,000人と今シーズンの最多(約145,000人)を更新していますが、今後2週にわたって学校等の冬期休暇の時期に入るため、推定患者数の増加は鈍化し、横ばい傾向となる可能性があります。

年齢群別情報

 2019/9/2〜9/8(2019年第36週)から12/16〜12/22(第51週)までの累積の推定患者数は約2,204,000人であり、2019年10月1日現在の人口統計を元にした累積罹患率は1.75%でした。年齢群別での累積罹患率は5〜9歳(9.75%)、10〜14歳(6.73%)、0〜4歳(4.50%)、15〜19歳(1.78%)、40〜49歳(1.74%)、30〜39歳(1.72%)、20〜29歳(1.02%)の順となっていて、14歳以下が流行の中心である状態が続いています。

ウイルスの型

 国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス(1,010検体解析)は、A/H1pdm が92.6%と多く、次いでA/H3(A香港)亜型4.2%、B型3.2%の順となっています。

 12/16〜12/22(第51週)の推定患者数は70万人を上回り、12月としては大きな流行となっています。今後12/23〜12/29(第52週)、12/30〜1/5(2020年第1週)とインフルエンザの流行は横ばい傾向となり、その後は再び患者数が増加して本格的な流行時期に入っていくことが予想されます。今後ともインフルエンザの患者発生状況には注意が必要です。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏