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 2019年度から3年間、これまで風しんの定期接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日生まれから 昭和54年4月1日生まれの男性を対象に、風しんの抗体検査を前提に、定期接種を行うことになりました。

 風しんとは、風しんウイルスが原因の感染症で、風しんウイルスに感染した患者の咳やくしゃみ、会話の時に発生するしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」で感染します。

 風しんの免疫がない人たちの集団で1人の風しん患者が発生すると、5~7人にうつるという強い感染力があります。感染して発しんが出る前1週間と、後1週間は人に感染させる可能性があるので、知らずに感染させてしまうこともあります。

 また、女性が妊娠している時に風しんウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんも風しんウイルスに感染することがあります。それが原因で目や耳や心臓などに障がいを持って生まれることがあります。それが、先天性風しん症候群です。

 あなた自身だけでなく、周りの妊婦さん、ご家族を風しんから守るため、社会全体で風しん予防に取り組む必要があります。

▼厚生労働省風しんの追加的対策について

取材協力:国立感染症研究所感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏