図. 薬局サーベイランス 日次推定受診患者数 2017年1月1日~2月27日<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図. 薬局サーベイランス 日次推定受診患者数 2017年1月1日~2月27日
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 2/26までの1週間あたりインフルエンザの推定受診者数は約63万2000人となり、3週連続で減少しました。今後も減少傾向は継続していきますが、その速度は緩やかとなり、B型インフルエンザの割合が増加してくるものと予想されます。今後ともインフルエンザの患者発生の推移には注意が必要です。

インフルエンザの感染対策

 飛沫感染対策としての咳エチケット、接触感染対策としての手洗いの徹底が重要であると考えられますが、たとえインフルエンザウイルスに感染しても、全く無症状の不顕性感染例や臨床的にはインフルエンザとは診断し難い軽症例が存在します。これらのことから、特にヒト-ヒト間の距離が短く、濃厚な接触機会の多い学校、幼稚園、保育園等の小児の集団生活施設では、インフルエンザの集団発生をコントロールすることは、困難であると思われます。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2017/3/3