図.RSウイルス感染症 年別・週別発生状況<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図.RSウイルス感染症 年別・週別発生状況
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 RSウイルス感染症はすでに本格的な流行になっていますが、その報告数は今後も増加していくことが予想されます。

 特に乳幼児の育児に携わっている方は注意が必要です。

地域別情報

 2016年第39週(9/19~9/28)の速報データによると、全国での報告数は5,463件(先週:4,204件)。

 (1)報告数が最も多いのは東京都(665件)、次いで神奈川県(373件)、大阪府(349件)、埼玉県(309件)、千葉県(308件)となっています。

 (2)報告数が急増している都道府県は大分県(28件→66件)、和歌山県(20件→46件)、石川県(69件→152件)、長野県(18件→38件)、富山県(35件→67件)となっています。

感染経路

 飛沫感染と接触感染です。感染力が強く、また生涯にわたって何度も顕性感染を繰り返すといわれています。

 年長者の再感染例等では典型的な症状があらわれず、RSウイルス感染と気付かれない軽症例も多数存在することから、家族間の感染や乳幼児の集団生活施設等での流行を効果的に抑制することは困難である場合が多いです。

速やかにかかりつけ医へ行く症状

・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる
・咳で何回も夜中に起きる
・熱が下がっても症状が改善されない
・咳込んで嘔吐してしまう

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/10/14