図.RSウイルス感染症 年別・週別発生状況<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図.RSウイルス感染症 年別・週別発生状況
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 9月に入りRSウイルス感染症の報告数が急増してきています。

 過去10年間の同時期と比べ過去最多となっており、今後、乳幼児の育児に携わっている方は特に注意が必要です。

 生後1か月未満でも感染する可能性があり、無呼吸の原因になることがありますので、乳児のいるご家庭は注意してください。

地域別情報

 2016年第35週(8/29~9/4)の速報データによると、全国での報告数は2,725件。報告数が最も多いのは東京都(312件)、次いで大阪府(190件)、北海道(159件)、神奈川県(156件)、福岡県(135件)となっています。

概要

 RSウイルス感染症は、病原体であるRSウイルスが伝播することによって発生する呼吸器感染症です。年齢を問わず、生涯にわたり顕性感染を繰り返し、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の小児がRSウイルスの初感染を受けるとされています。

 乳幼児期においては非常に重要な疾患であり、特に生後数週間~数か月間の時期においては母体からの移行抗体が存在するにもかかわらず、下気道の炎症を中心とした重篤な症状を引き起こします。

感染経路

 飛沫感染と接触感染です。感染力が強く、また生涯にわたって何度も顕性感染を繰り返すといわれています。年長者の再感染例等では典型的な症状があらわれず、RSウイルス感染と気付かれない軽症例も多数存在することから、家族間の感染や乳幼児の集団生活施設等での流行を効果的に抑制することは困難である場合が多いです。

速やかにかかりつけ医へ行く症状

・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる
・咳で何回も夜中に起きる
・熱が下がっても症状が改善されない
・咳込んで嘔吐してしまう

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/09/16