図1.RSウイルス感染症の流行曲線 2004〜2015年第35週(8月24日〜8月30日)現在まで監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図1.RSウイルス感染症の流行曲線 2004〜2015年第35週(8月24日〜8月30日)現在まで監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

RSウイルス感染症について

 RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、あらゆる年齢層において感染と発病がみられますが、特に乳幼児においてはインパクトの大きな感染症です。

 RSウイルス感染症は、これまでは冬期を中心に流行する感染症とされてきましたが、近年は流行の開始が早まる傾向にあり、特に2012年以降は7月頃より患者数の増加が始まり、9月になった途端に急増して流行が本格化して12月まで継続する、といった流行形態が毎年繰り返されています。

今年のようす

 2015年はどうかというと、感染症発生動向調査では第35週(2015年8月24日〜2015年8月30日)までは過去3年間と同様の推移をしており、9月に入り患者数は急増しているものと推定されます(図1)。今後全国で本格的な流行となる可能性が高く、注意が必要です。
 

乳幼児への感染について

 乳幼児期に初感染した場合に重症化しやすいことが知られています。一方で、年長児〜成人が感染しても感冒様症状のみで終始し、RSウイルスに感染していることは殆どの場合気付かれないままに乳幼児への感染源となる場合が少なくありません。

 RSウイルスの本格的な流行時期がもうすぐやってきます。乳幼児に対する医療や保育、育児に携わっている方々は十分にご注意下さい。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2015/9/11