インフルエンザ全国の推定患者数(薬局サーベイランス) インフルエンザ全国の推定患者数(薬局サーベイランス)
 薬局サーベイランスによると、第48週(11月24~30日)のインフルエンザの推計受診者数は、54,408人でした。10月中旬以降7週連続して推計受診者数の増加が続いています。さらに前週(第47週)の28,968人を大幅に上回って急激な増加となっています。

 第48週の推計受診者数は、薬局サーベイランスでのインフルエンザの 流行開始の指標である1週間の推計受診者数30,000を今シーズン初めて上回り、同週よりインフルエンザの流行が始まったと判断されます。昨シーズンよりも3週間早い流行開始となっています。

 また、休日明けである12月1日の推計受診者数は、21,147人であり、前週の休み明け11月 25日の12,632人を大幅に上回っています。

 これらのことから、今シー ズンの12月のインフルエンザの患者数は、昨シーズンよりもかなり多くなる可能性が高いと思われます。

 各都道府県のインフルエンザの流行の指標である人口1万人当たりの1週間の推計受診者数は、ほとんどの都道府県で右肩上がりの増加を示しています。第48週では福島県、岩手県、奈良県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県の順となっています。首都圏および東北地方、近畿地方の一部ではインフルエンザの流行には特に注意が必要です。

 なお、これまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフル エンザウイルスは大半が昨シーズンと同様A/H3ですが、昨シーズンは、1月の本格的な流行期にA/H1pdmが急増しています。

 まだ例年のインフルエンザの流行のピーク時に比べると推計受診者数は、20分の1程度ですが、既にインフルエンザの流行期に入り、12月の流行規模は例年の同時期を上回るものとなると予想されます。今後もインフルエンザの推計受診者数の推移には注意が必要です。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2014/12/4