出席停止は、学校保健安全法第19条で「校長は感染症にかかっており、かかっている疑いがあり又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる」と定めています。

 感染症・予防接種ナビでは、以下、日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会 2017年4月改訂版を抜粋して「学校、幼稚園、保育所で予防すべき感染症」を掲載しています。

 子どもが集団生活をおくる学校、幼稚園、保育所においては、感染症に罹患する機会が多くあるため、感染対策が望まれます。そこで日本小児科学会では、学校保健安全法にて定められている感染症に加え、保育、教育を受ける時期に感染しやすい感染症の概要を、最新の知見をもとに紹介し、予防・対策法について示すこととしました。学校、幼稚園、保育所での感染対策の参考として広く普及され、子どもの健康が守られることを望みます。

※保育所については、厚生労働省が発行している「2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン」を元に掲載している「感染症にかかったときの登園のめやすと医師の意見書及び保護者の登園届け」を参照してください。

感染症名主な
潜伏期間
主な感染経路登校(園)基準
急性灰白髄炎(ポリオ)7-21日経口感染急性期の症状が治癒後
ジフテリア2-7日飛沫感染治癒後
重症急性呼吸器症候群2-10日飛沫感染治癒後
中東呼吸器症候群2-15日飛沫感染、接触感染治癒後
特定鳥インフルエンザ2-60日飛沫感染治癒後
インフルエンザ1-4日飛沫感染発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過した後。幼児においては、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後3日を経過した後。
百日咳7-10日飛沫感染特有な咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了した後。
麻疹8-12日空気感染、接触感染解熱後3日経過した後
流行性耳下腺炎16-18日飛沫感染耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫張が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好となった後。
風疹16-18日飛沫感染発疹の消失後
水痘14-16日空気感染、接触感染すべての発疹が痂皮化した後
咽頭結膜熱2-14日接触感染、飛沫感染主要症状が消失して2日経過後
結核2年以内空気感染感染のおそれがないと認められた後
髄膜炎菌性髄膜炎4日以内飛沫感染感染のおそれがないと認められた後
コレラ1-3日経口感染治癒後
細菌性赤痢1-3日経口感染治癒後
腸管出血性大腸菌感染症10時間-8日経口感染感染のおそれがないと認められた後
腸チフス、パラチフス7-14日経口感染治癒後
流行性角結膜炎2-14日接触感染、飛沫感染感染のおそれがないと認められた後
急性出血性結膜炎1-3日経口感染、飛沫感染感染のおそれがないと認められた後
溶連菌感染症2-5日飛沫感染適切な抗菌薬による治療開始後24時間以降
A 型肝炎15-50日経口感染肝機能が正常化した後
B 型肝炎45-160日接触感染(血液、体液など)急性肝炎の極期を過ぎてから
C 型肝炎6-7週接触感染(血液、体液など)急性肝炎の極期を過ぎてから
手足口病3-6日経口感染、飛沫感染症状が回復した後
ヘルパンギーナ3-6日経口感染、飛沫感染症状が回復した後
無菌性髄膜炎(エンテロウイルスによる)3-6日経口感染、飛沫感染症状が回復した後
伝染性紅斑4-14日飛沫感染症状が回復した後
ロタウイルス感染症1-3日経口感染下痢、嘔吐が消失した後
ノロウイルス感染症12-48時間経口感染下痢、嘔吐が消失した後
サルモネラ感染症12-36時間経口感染下痢、嘔吐が消失した後
カンピロバクター感染症1-7日経口感染下痢、嘔吐が消失した後
マイコプラズマ感染症2-3週飛沫感染症状が回復した後
肺炎クラミドフィラ感染症平均21日飛沫感染症状が回復した後
インフルエンザ菌b型感染症不明飛沫感染症状が回復した後
肺炎球菌感染症1-3日飛沫感染症状が回復した後
RSウイルス感染症4-6日接触感染症状が回復した後
ヒトメタニューモウイルス感染症3-5日接触感染症状が回復した後
ライノウイルス感染症2-3日接触感染、飛沫感染症状が回復した後
パラインフルエンザウイルス感染症2-6日接触感染、飛沫感染症状が回復した後
エンテロウイルスD68感染症3-6日接触感染、飛沫感染症状が回復した後
EBウイルス感染症30-50日接触感染(体液)症状が回復した後
サイトメガロウイルス感染症不明接触感染(体液)症状が回復した後
単純ヘルペスウイルス感染症2日-2週接触感染歯肉口内炎のみであればマスクをして可
帯状疱疹不定接触感染病変部が被覆されていれば登校して可。ただし水痘を発症する可能性が高い子どもの多い幼稚園、保育所ではかさぶたになるまで登園は控える。
日本脳炎2-15日蚊を介した感染症状が回復した後
突発性発疹9-10日接触感染(唾液)症状が回復した後
ボツリヌス症12-48時間経口感染、皮膚感染症状が回復した後
ネコひっかき病皮膚症状まで7-12日ネコによるひっかき、咬みつき症状が回復した後
デング熱カに刺されて3-14日蚊を介した感染症状が回復した後
ジカウイルス感染症3-12日蚊を介した感染症状が回復した後
重症熱性血小板減少症候群6-13日マダニによる咬みつき症状が回復した後
アタマジラミ症孵化まで10-14日接触感染制限はない
伝染性軟属腫2-7週接触感染制限はない
伝染性膿痂疹2-10日接触感染制限はない
疥癬4-6週接触感染治療開始後2日でダニはほとんど死滅する
蟯虫症1-2か月かそれ以上経口感染制限はない
ヒトパピローマウイルス感染症3か月-数年接触感染、性感染制限はない
ヒト成人T細胞白血病ウイルス1型感染症数年-40年以上性感染制限はない
ヒト免疫不全ウイルス感染症母子感染では12-18か月、AIDS発症までは5年以上血液感染制限はない

出典:公益社団法人日本小児科学会ホームページ>学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説(日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会)2017年4月改訂版
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=46