【感染症ニュース】新型コロナワクチン、オミクロン株に対応した2価ワクチンの接種が開始。その対象は?効果は?

2022年10月13日更新

2価ワクチンはオミクロン株にも対応 2価ワクチンはオミクロン株にも対応
新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した「2価ワクチン」の接種が全国で始まりました。

今年に入り、新型コロナウイルス感染者のほとんどはオミクロン株に感染しています。

この新ワクチンの接種が始まることにより、さらなる重症化・感染・発症の予防効果が期待されています。

2価ワクチンとはどのようなものなのでしょう。そして、どのような方が対象となるのでしょうか。

2価ワクチンとは?
今まで接種されていたワクチンは1価ワクチンと呼ばれ、従来株の新型コロナウイルスに対応して作られたものでした。

それに対し、2価ワクチンとは「従来株」と「オミクロン株」の2種類に対応するために開発されました。

このオミクロン株とは、現在流行している「BA.5」ではなく「BA.1」という株に対応したものですが、BA.5に対しても一定の効果(従来型ワクチンを上回る「重症予防効果」、持続期間が短い可能性があるものの「感染予防効果」や「発症予防効果」)が期待されています。

また、異なる2種類の抗原があることにより、誘導される免疫もより多様な新型コロナウイルスに反応すると考えられます。

そのため、今後の変異株に対して有効である可能性がより高いことが期待されています。

対象となるのは?
オミクロン株対応2価ワクチンの接種は、初回(1・2回目)接種を完了した12歳以上のすべての方が対象で、一人1回接種できます。

まず、4回目接種の対象者で接種を受けていない次の方を優先して接種が始められます。

・60歳以上の方
・18歳以上で基礎疾患を有する方、その他重症化リスクが高いと医師が認める方
・医療従事者等および高齢者施設等の従事者など

また、予約に空きがあれば、初回接種を完了した12歳以上で、最終接種から5か月以上経過している方は接種が可能です。

4回目の接種を完了した人は、10月半ば以降から2価ワクチンの接種が可能になります。

初回接種(1・2回目接種)がまだの方は、2価ワクチンを接種できる?
初回接種(1・2回目接種)をまだ完了されていない方は、まず従来型ワクチンの接種を完了し、その後5か月を経過すれば、2価ワクチンの接種が可能になります。

ワクチンは、希望する全ての方が接種するのに十分な量が年内に供給されます。

お住いの市町村より順次接種の案内があるので、一時的に予約が取れなくても安心してください。

感染症の専門医は・・・
感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、「9月に入り、新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向が続いていますが、今もなお全国で1日に数万人が感染しています。また、これから冬に向けて再び流行の可能性もありますし、インフルエンザとの同時感染の可能性もあります。特に前回の接種から半年以上間隔があいている方は抗体価が下がっていると思われるので、接種を検討されたほうがいいと思います」と語っています。

年内には、2価ワクチンの接種を
厚生労働省も「これまで2年間、年末年始に新型コロナは流行しています。2022年の年末までに、重症化リスクの高い高齢者等はもとより、若い方にもオミクロン株対応2価ワクチンによる接種を完了するようにおすすめします」と呼びかけています。

ただし、ワクチン接種には副反応をともなう場合があり、50%以上に注射部位疼痛が出るほか、疲労、筋肉痛、頭痛、関節痛、悪寒、発熱などの症状が見られることがあります。

ワクチンを受ける際には、感染症の予防の効果と副反応のリスクの双方について正しい知識を持った上で、本人の意志に基づいて接種の判断をしましょう。

また、予防接種の健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)については救済制度が設けられています。

申請が必要となる手続きなどについては、住民票がある市町村にご相談ください。

引用
厚生労働省 厚生労働省 オミクロン株に対応した2価ワクチンの接種が開始されます。

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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